秘境駅に行ってみた  

鉄道マニアのあいだでは常識になっている秘境駅に行ってみました。

なかでも有名な飯田線の「小和田駅」です。

2013年11月1日、まずは豊橋駅まで行きます。豊橋駅は愛知県で唯一路面電車が走っています。
飯田線の10:08発特急ワイドビュー伊那路1号で出発します。
小和田駅までは約2時間半かかるので、豊橋駅で駅弁を買いました。

    


豊橋駅を出て豊川稲荷を過ぎてしばらくは平地が続きますが、やがて左下には天竜川右は山肌という渓谷になっていきます。この辺りのほとんどの駅は秘境駅です。

電車は2時間ほどで天竜峡駅まで行き、天竜ライン下りを楽しみます。
天竜川はそれほど急流ではなく途中で投網を打って取った魚を投げてそれをトンビが空中で捕らえるというパフォーマンスもありました。

   


1時間ほどで終点の唐笠駅に到着します。唐笠駅から飯田線で天竜峡駅まで戻って、今度は天竜峡を歩いて散策しました。
その後小和田(こわだ)駅に向かいました。

  


小和田駅は全国の秘境駅の中でも有数の駅です。駅は愛知、静岡、長野の三県にまたがっています。
小和田駅はとても雰囲気のある駅で駅舎のベンチに座っているとなんか不思議な気分になります。
駅を出て道を下って行くと一軒の廃屋があり、さらにその先にはミゼットの廃車が転がっていいました。
しばらく歩いてみても人が住んでいる民家は見あたらず、車が通行できる道もなくただ細い道が続いているだけです。
あたりも暗くなってきたので今夜の泊まりの平岡駅に向かいます。

    

駅のまわりを散策してみました。

    




ここは駅舎が旅館になっていて改札を抜けると旅館のフロントがあり部屋からプラットホームが見下ろせます。
またお風呂は近くの温泉からお湯を運んでくるので天然温泉です。

  


翌日は8:33の普通で出発、天竜峡駅を過ぎると視界が開けてきて田んぼや平地が増えてきます。飯田駅に近づく頃には沿線に民家が並び町となり11:29に到着。
りんごをイメージした飯田駅
飯田市は人口約10万人でこの地方では大きな街です。
町の中にりんご並木があります。マンホールの絵はりんごです。

    

飯田市は周囲を山に囲まれた丘陵地で市内に河岸段丘が見られ標高は400〜500m位です。
実際に歩いてみると駅から町へと続く道はわずかに下っているように感じました。



町の中には古い建物が残っています。
レトロな小学校

  

ラウンドアバウト、欧米ではよくある信号のない円形の交差点。
飯田市では実験的に行われている。




下伊那教育会館と飯田市美術博物館です。

  

帰りのお土産には和菓子の「きんつば」はどうでしょうか。

  

帰りはのんびりと飯田駅から普通に乗って車窓の風景を眺めながら豊橋まで、約4時間かかります。
途中小和田駅に停車しましたが、この時宅急便の配達人が乗ってきました。荷物を配達し終えた袋を持っていました。
小和田駅周辺には民家はないはずなのに、どこに行っていたのか疑問でした。
何ヶ月かしてテレビで郵便局員が小和田駅から歩いて30分位の所にある民家(おばあさんがひとり暮らし)に郵便を配達する番組を偶然見て納得しました。
秘境にも人は住んでいるんだ。